85年の桜花賞馬エルプス(父マグニテュード、母ホクエイリボン、母の父イーグル)が15日、右後肢大腿骨骨折のため繋養先の北海道新ひだか町のカタオカファームで死亡。27歳だった。
エルプスは82年5月3日に北海道沙流郡門別町(現日高町)の北英牧場で生産され、現役時代は美浦・久恒久夫厩舎に所属。持ち前の快速を武器にGI桜花 賞、GIII京王杯AH(85年)など重賞5勝。通算11戦6勝で、総獲得賞金は1億7666万7100円(付加賞含む)。繁殖牝馬としてはテイエムオー シャン(01年桜花賞などGI3勝)の母リヴァーガールを産み、02年に繁殖を引退してからは同ファームで功労馬として余生を過ごしていた。
主戦を務めた木藤隆行元騎手(現調教助手)は「性格のいい馬で、何が何でもハナに行くことで持ち味を生かすタイプだった。騎手時代に唯一GIを獲らせてくれた最高のパートナーで一生忘れることのできない馬。安らかに眠ってほしい」と思い出を語った。
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