2010年2月9日火曜日

角田騎手が今月で引退、調教師に転身…日本ダービーなどGI10勝

日本中央競馬会(JRA)は10日、2010年度の調教師・騎手免許試験の合格者を発表し、01年にジャングルポケットで日本ダービー(GI)を制した角田晃一騎手(39)らが合格したと発表した。
角田騎手は今月28日付けで引退する。 角田騎手は1989年3月4日にミツワシンゲキ(3着)でデビュー。
同月18日にヤマニントリガーで初勝利を挙げた。
90年にヌエボトウショウでサファイヤSを制し、重賞初制覇。
91年にはシスタートウショウで桜花賞を制し、GI初制覇を遂げた。 
その後も名馬と巡り合い、94年には安田記念、マイルCSを制したノースフライトと朝日杯3歳Sを制したフジキセキの主戦騎手として活躍。
95年にはヒシアケボノ、ビワハイジでGI勝利。
01年にはジャングルポケットで悲願の日本ダービー制覇。
さらに02年菊花賞などGI3勝を挙げたヒシミラクルの主戦騎手でもあった。
重賞は38勝で、そのうちGIが10勝と大舞台に滅法強い騎手でもあった。
同時に菊沢隆徳騎手(39)=美浦・フリー=も調教師試験に合格し、今月28日付けで騎手を引退する。
菊沢騎手は 88年3月5日にジーガーエレン(7着)でデビュー。
同月27日にピンナップで初勝利を挙げた。
93年にホマレオーカンで愛知杯を制し、重賞初制覇となった。
その後も99年にはローゼンカバリーで目黒記念(GII)を制すなど、ここまでJRA重賞10勝を挙げていた。

おつかれさまでした。

心機一転頑張ってください。

2010年1月9日土曜日

田中勝春騎手、JRA通算1400勝達成!

田中勝春騎手(38)=美浦・フリー=は9日、中山7R・4歳上500万下(ダ1200メートル)で1番人気のフサイチコウキ(牡5歳、美浦・加藤征弘厩舎)に騎乗して1着となり、JRA通算1400勝を達成した。

JRA史上15人目、現役では7人目。記録まであと2勝としていた田中勝騎手は、中山1Rを6番人気のパブリックアフェアで勝って記録へあと「1」とした。

2Rのウエスタンブラボー(2番人気)では2着に敗れたものの、7Rでは断然人気のフサイチコウキに騎乗し、直線で粘るトムアウトランダーをクビ差競り落として、見事に大台に到達した。

同騎手は89年にデビュー。これまでに92年安田記念(ヤマニンゼファー)、07年皐月賞(ヴィクトリー)のGI・2勝を含むJRA重賞44勝を挙げている。

こういうのってあんまり本人は意識してなかったりするのかな?

なにはともあれおめでとうございます。

2009年12月11日金曜日

スクリーンヒーローが北海道に到着

ジャパンC(GI)13着の後、左前浅屈腱炎を発症して現役引退となったスクリーンヒーロー(牡5)が10日午前、種牡馬生活を送る北海道新ひだか町のレックススタッドに到着した。

関係者やスタリオンスタッフらが見守る中で馬運車から降りた同馬は、一歩一歩慎重に歩を進め、新天地の感触を楽しんだ。

スクリーンヒーローは、父グラスワンダー、母ランニングヒロイン(その父サンデーサイレンス)という血統。

伯父にステージチャンプ(日経賞-GIIなど重賞2勝)、伯母にプライムステージ(札幌3歳S-GIIIなど重賞2勝)がいる。

主な勝ち鞍は08年ジャパンC(GI)、08年アルゼンチン共和国杯(GII)。通算成績23戦5勝(重賞2勝)。

2009年10月15日木曜日

的場文男騎手、初のWSJS地方代表に決定!

12月5、6日に阪神競馬場で行われるワールドスーパージョッキーズシリーズ(WSJS)の地方代表騎手を選定する『スーパージョッキーズトライアル2009(SJT)』の第2ステージが15日に兵庫・園田競馬場で行われ、全4戦を6、5、1、1着とした的場文男騎手(大井)が56ポイントを獲得して総合優勝を飾り、初の地方代表騎手に決定した。

SJTの第1ステージは9月25日に船橋、第2ステージは15日に園田で実施され、2戦ずつ計4戦の総合ポイントで争われた。

的場騎手は第1ステージの第1戦、第2戦では6、5着に終わったが、第2ステージの第3戦「シルバーサドル賞」、最終第4戦「シルバーブーツ賞」を連勝し、見事に代表騎手の座を手にした。

なお、的場騎手から16ポイント差の2位には吉原寛人騎手(金沢)が入り、地方競馬補欠騎手候補となった。

53歳の的場文男騎手は大井・庄子連兵厩舎所属で、初騎乗は1973年10月16日。

地方競馬通算3万143戦5862勝(10月15日現在)で、WSJSは今回が初出場となる。

2009年10月12日月曜日

「強烈だった」横山典カンパニー、狙い通りのウオッカ撃ち

JRA秋の最強馬決定戦であるGI天皇賞・秋(11月1日、東京競馬場2000メートル芝)へ向けた最重要ステップレース、第60回GII毎日王冠が11日に東京競馬場1800メートル芝で開催され、横山典弘騎乗の4番人気カンパニー(牡8=音無厩舎)が逃げる1番人気ウオッカ(牝5=角居厩舎)をゴール前で差し切り、さらに1馬身突き放して優勝。

女王斬りで重賞7勝目となった中距離の古豪が、悲願のGI制覇へ名乗りを挙げた。

良馬場の勝ちタイムは1分45秒3。

一方、武豊騎乗のGI6勝馬ウオッカは最後の最後で脚が鈍り、昨年と同じく秋初戦は2着発進。

なお、ウオッカから2馬身差の3着にはカンパニーと同じ8歳馬の10番人気ハイアーゲーム(牡8=大久保洋厩舎)が入った。

まさに会心!

笑顔の横山典が女王ウオッカ撃ちの達成感を語った。

「天気も馬場も良かったし、今日はこの馬にとって一番いい条件。それに厩舎の方たちのおかげで馬の出来も去年とは違っていた。ウオッカを負かしてやろうと思っていたし、負かすなら今日だと思っていましたから」

レースは昨年同様、ウオッカが押し出されるように逃げる展開。

スタンドからはどよめきも起こったが、横山典は冷静だった。

いや、名手はこの展開を読みきっていた。

「このメンバーだったら、ウオッカが行くだろうなと思っていました。僕自身はスタートさえ決まればその後ろにつけていこうと思っていましたから」

道中はインぴったりの4〜5番手。

ゲートでやや遅れたために理想どおりの番手とはいかなかったが、それでも女王を射程圏内に入れる絶好ポジションだ。

最後の直線では外へ出さずに、ウオッカの真後ろへ。

押し切り態勢に入る女王目掛けて虎視眈々と牙を研いだ。

横山典が振り返る。

「この馬はちょっと不マジメなところがあって、ウオッカの後ろでエンジンを吹かして、気合を入れてから追い出そうと思っていました。周りに他の馬がいなかったし、ウオッカだけを見て、カンパニーを集中させてつかまえにいきました」

前が止まらなかったら仕方ない、と腹をくくって追い出した直線坂。

ウオッカが武豊のステッキに応え懸命の粘りを見せるものの、残り100メートルを切ってからは脚色が違っていた。

「今日は僕の馬が強烈でしたね」

ウオッカの上がり3F33秒8に対し、カンパニーはそれをはるかに上回る33秒0!

この“鬼脚”で来られては今回ばかりは女王も白旗を上げるしかない。

「展開もズバリ当たったし、とにかく今日は条件が一番そろっていました。馬の状態も良かったし、すべてがかみ合いましたね」

現役最強のGI6勝馬を撃破しての前哨戦完勝。

当然、次に狙うは秋のビッグタイトルGI天皇賞・秋になる。

2006年から昨年まで3年連続で挑戦し、07年の3着が最高。

昨年もウオッカからタイム差なしの4着に惜敗した。8歳という年齢を考慮しても、今年が最後のチャンスとなるかもしれない。

「天皇賞は今回とは別物だと思っています。距離も2000メートルになるし、コースがトリッキーになる。頭数も増えますからね。今日のようなレースはそう望めないと思います。でも、8歳馬だし今さら課題もない馬。あとは、運があれば勝てると思います」

人馬ともに“円熟の業”を見せ、この日1つの大仕事をやってのけた横山典&カンパニーのベテランコンビ。

この勢いで本番の11月1日秋の盾大一番では、さらなるデカイ仕事――悲願のGI制覇を達成してみせるか。

2009年10月9日金曜日

シーザスターズが世界1位をキープ

JRAは9日、IFHA(国際競馬統括機関連盟)による「ワールドサラブレッドランキング」を発表した。

今回の発表は09年4月4日〜09年10月4日までに施行された世界の主要レースが対象。

トップは凱旋門賞(仏G1)を制してG1・6連勝を達成したシーザスターズ Sea the Stars(135ポンド)。

なお凱旋門賞のレーティングは131ポンドとなっている。

2位にはジャックルマロワ賞(仏G1)を6馬身差で圧勝したゴルディコヴァ Goldikova(130ポンド)、3位には、愛チャンピオンS(愛G1)2着のフェイムアンドグローリー Fame And Gloryと、サセックスS(英G1)を快勝したリップヴァンウィンクル Rip Van Winkleが129ポンドで並んでいる。

日本調教馬は、宝塚記念(GI)を勝ったドリームジャーニーが121ポンドで20位タイで最上位。

ヴィクトリアマイル(GI)と安田記念(GI)を勝ったウオッカと、大阪杯(GII)2着のディープスカイが120ポンドで30位タイ、オールカマー(GII)で3連覇の偉業を達成したマツリダゴッホが119ポンドで42位タイに新たにランクインした。

2009年10月6日火曜日

アドマイヤスバルが重賞初制覇/金沢・白山大賞典

6日、金沢競馬場で行われた第29回白山大賞典(3歳上、交流GIII・ダート2100m、1着賞金2500万円)は、勝浦正樹騎手騎乗の2番人気アドマイヤスバル(牡6、栗東・中尾秀正厩舎)が、2番手追走から2周目3コーナー手前で先頭に立つと、直線に向いてもリードを保ち、5番人気サカラートに2馬身差をつけて快勝した。

勝ちタイムは2分13秒5(良)。

さらに5馬身差の3着には4番人気アーリーロブストが入り、1番人気ウォータクティクスは先手を奪ったものの、勝負所から失速して6着に敗れている。

勝ったアドマイヤスバルは、父アドマイヤボス、母はJRA1勝のアドマイヤエール(その父ジェネラス)という血統。

叔父にスターキングマン(東京大賞典-交流GI、日本テレビ盃-交流GII)がいる。

2走前の大沼S(札幌・ダート1700m)を快勝するなど、これまでにダートのオープン特別を4勝。

前走のブリーダーズゴールドC(交流GII)ではスマートファルコンの2着に入っており、今回が重賞初制覇となった。

通算成績31戦10勝(うち地方2戦1勝)。